ハリー・ポッターと炎のゴブレット(第7章後半)

ハリーたちが水を汲んでテントに戻る途中、チョウ・チャンに会う。ハリーがどぎまぎしている描写がある。
続いて外国人の生徒らしいグループに会い、国外の学校の話になる。
ビルがブラジルにペンフレンドを持っていた。ブラジルの学校と交換訪問旅行があったが、お金がなくて行けなかったとロンが話す。
わたしはこのシリーズを読んでいるあいだずっと、魔法学校は各国に最低ひとつずつあるのだと思っていた。イギリスにはホグワーツしかないことは「死の秘宝」のルーピンのせりふでわかるし。
ところが「ポッターモア」に、世界に11校と書かれていたのでおどろいた。そんなに少ないのか? ヨーロッパで11校のまちがいじゃないだろうか。

昼食前にビル、チャーリー、パーシーがやってくる。やっぱりモリーは留守番らしい。
ルード・バグマンがやってきて、上機嫌でアーサーと話す。かなりのお調子者らしいことが、せりふから感じられる。
クラウチの噂が出て、ハーシーが「クラウチさんは二百カ国語以上話します」と言う。「水中人のマーミッシュ語、ゴブリンのゴブルディグック語…」
すると、ゴブリンは彼ら独自のことばを持っているのだ。グリンゴッツのゴブリンは英語を話すが、それは学習で習得したものだったのか。

バーティ・クラウチがルードを探してやってくる。
ここでクラウチが、パーシーを「ウェーザビー君」と呼ぶ設定は余計だと思う。パーシーは彼を尊敬しているのに彼の方は名前さえ覚えていない、というおかしさを表現したいのだろうが、部下の名前を間違えて呼ぶのはクラウチのキャラクターにふさわしくない。
ここでアーサーとクラウチが「空飛ぶじゅうたん」の輸入禁止について話すのはおもしろい。ストーリーには関係ないが、こういう小ネタは大好きだ。

「行商人がそこいらにニョキニョキと『姿あらわし』した。超珍品のみやげ物を盆やカートに山と積んでいる」とある。姿あらわしは、大きな荷物もいっしょに運べるらしい。
万眼鏡というのが出てくる。原語は omunioculars だから、妥当な訳語だろう。双眼鏡と動画カメラとを合わせた機能をもつ道具らしい。

こうしてウィーズリー家のみんなとハリーとハーマイオニーは、キャンプ場から競技場へと出発する。