2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリー・ポッターと賢者の石 第11章

章の初めの文は「11月に入ると、とても寒くなった」である。その少しあとに、「クィディッチ・シーズンの到来だ」と書かれている。寒い地域で屋外でやるスポーツなのに、なぜ晩秋が「シーズン到来」になるのか、どうも不思議だ。スキーじゃあるまいし。 ハー…

ハリー・ポッターと賢者の石 第10章

三頭犬に出くわした冒険の翌日、マクゴナガルからハリーにニンバス2000が贈られる。 ハグリッドといっしょにダイアゴン横町に行った時、店に飾られていたほうきだ。あの時のハリーは、まだこのほうきの価値をよく知らなかった。 ニンバス2000を受け取った夜…

ハリー・ポッターと賢者の石 第9章

どの章も中身が濃いと思わせるこの作品だが、この9章は特に内容が詰まっている気がする。 まず、ほうきを使っての飛行訓練。そこでハプニングが起こり、フーチ先生が席をはずす。先生の留守をよいことにマルフォイがハリーを挑発、それがきっかけでハリーの…

ハリー・ポッターと賢者の石 第8章

ホグワーツでの生活が始まる。 階段が動いたり、扉が簡単に開かなかったり、肖像画の人物が訪問し合ったり(つまり、描かれた人物がほかの絵に移動してしまう)と、いかにも魔法界らしい楽しい描写がある。「鎧だってきっと歩けるに違いない」とハリーは思う…

ハリー・ポッターと賢者の石 第7章

ハリーたち一年生は城の大広間に入る。教師や上級生はすでに着席している。 組み分けの儀式が始まる。 ここでのハリーの心理はとてもていねいに描かれていて、ハリーの気分に百パーセント共感できる。 この場面で、帽子をかぶって組み分けを受ける描写がある…

ハリー・ポッターと賢者の石 第6章

ハグリッドといっしょにダイアゴン横町へ行ってから、1ヶ月がたった。映画では省略されているが、ハリーはこの1ヶ月をダーズリー家で過ごしている。ダーズリー親子はハリーを恐れながらも無視していた。 ハグリッドに買ってもらったふくろうに、ハリーは魔…

ハリー・ポッターと賢者の石 第5章(後半)

パブ「漏れ鍋」の中庭は、ダイアゴン横町への入り口になる。レンガの壁の特定の場所をたたくと、壁に穴が開いて横町へ入れる。魔法界独特のいろいろな店がある。ここでニンバス2000が展示されていることがちらっと出てくる。 ハリーとハグリッドはグリンゴッ…

ハリー・ポッターと賢者の石 第5章(前半)

どの巻もおもしろいけれど、特に第1巻「賢者の石」は、初めて魔法界を知るワクワク感に満ちている。その中でも、第5章「ダイアゴン横町」は特におもしろい。また、この章にはうっとうしい人間関係がほとんど出てこないので、その意味でも読んでいて楽しい…

ハリー・ポッターと賢者の石 第4章

この章のタイトルは「鍵の番人」となっている。 たしかに鍵は出てくるが、ハグリッドは実質的に鍵を守っているわけではなさそうで、ちょっと不自然に感じる。原文は The Keeper of the Keys だが、ローリングさんはだじゃれのためだけに不自然な章タイトルを…

ハリー・ポッターと賢者の石 第3章

今まで、それと知らずに時たま魔法使いに会ったり、意識せずに魔法を使っていたハリーだが、この章でいよいよ魔法界からの働きかけを体験する。11歳になったので、ホグワーツから手紙が来たのだ。バーノンがじゃまをするので、不思議な手紙をなかなか読むこ…

ハリー・ポッターと賢者の石 第2章

年月が飛んで、ハリーは10歳になっている。 ダドリーがわがままなこどもだということ、バーノンとペチュニアがダドリーを甘やかしていることは、第1章ですでに書かれていたが、第2章ではそれが具体的に描写される。ハリーは無視されたり、いじめられたり、…

ハリー・ポッターと賢者の石 第1章

小説が始まって2ページ目あたりで、「さて、ある火曜日の朝のことだ」と書かれている。 これが、ハリーの両親が殺された翌朝のことだとしたら、1981年の11月1日のはずだ。(この日付がはっきりするのは「死の秘宝」16章になってからだけれど。)ただし、リ…