2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第8章前半)

部屋に入った瞬間、ハリーは息を飲んだ。 ここは「炎のゴブレット」30章で、ペンシーブの中で見た部屋だった。あのときハリーは3件の裁判を見た。カルカロフの裁判、ルード・バグマンの裁判、そしてクラウチJr.とベラトリックスを含む4人の裁判だ。中央に…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第7章)

尋問の日の朝がきた。 「ウィーズリーおばさんがベッドの足もとに、洗い立てのジーンズとTシャツを置いてくれていた」と書かれている。モリー・ウィーズリーは世話好きで、ハリーの母親代わりにこういう気づかいを見せる描写が時々出てくる。ハリーはときに…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第6章後半)

クリーチャーがつぶやく。 「タペストリーが捨てられてしまったら、奥様はクリーチャーめを決してお許しにならない。七世紀もこの家に伝わるものを」 シリウスがそれを聞きつけ、「もし取り外せるなら、わたしは必ずそうする。クリーチャー、さあ、立ち去れ…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第6章前半)

それぞれが寝室に戻った。 ハリーとロンが同室だった。フレッドとジョージが姿あらわしで部屋にやってきて、シリウスが言いかけた「武器」について議論を始めた。 しばらくすると、モリーが階段を上がってくる足音がしたので、話をやめ、寝たふりを始めた。 …

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第5章後半)

食事が終わり、モリーが「もう寝ましょう」と言った。そのまま解散していれば、おだやかな夜になるはずだった。そうならなかったのは、シリウスのひとことがきっかけだった。 「いいか、君にはおどろいたよ。ここに着いたとき、君は真っ先にヴォルデモートの…