2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第33章)

ハーマイオニーは、城の敷地内を迷わずスタスタと歩いていく。ハリーには、彼女が何をたくらんでいるのかさっぱりわからない。しかし、わかっているふりをしなければならない。 ハグリッドの小屋が近づいたとき、アンブリッジとハーマイオニーがこんなやりと…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第32章後半)

アンブリッジの部屋の暖炉に頭をつっこんで「グリモールド・プレイス12番地!」と唱えると、ハリーはめまいのようなものを感じた。めまいが止まったとき、ひざは元の床に付いたままで、顔はブラック邸の暖炉の中から厨房を見ていた。 「シリウスおじさん!」…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第32章前半)

試験監督のトフティ教授は、ハリーの異変を「試験のプレッシャーによるもの」と判断した。おそらく、過去にも試験のプレッシャーで一時的な精神異常をきたした生徒がいたのだろう。 ハリーはトフティ教授をふりきって部屋の外へ出ると、全速力で走って医務室…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第31章後半)

試験の描写のあと「二時間後」と書かれているから、試験は一課目二時間だったことになる。 ハーマイオニーが、問題の答をひとつひとつ確認し始めるのを、ロンがさえぎる。いつものことだ。 昼食後は、同じ呪文学の実技試験だった。 数人ずつ呼ばれ、小部屋に…

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(第31章前半)

ロンの活躍でグリフィンドールが勝ち、しかもこの試合で優勝が決まった。 「ロンは有頂天で、次の日は何も手につかないありさまだった。試合の一部始終を話したがるばかりで、ハリーとハーマイオニーは、グロウプのことを切り出すきっかけがなかなかつかめな…