2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第7章(後半)

前回に書いた「穢れた血」だが、mudblood をこう訳したのはうまいと思う。この訳者の日本語のセンスにはついていけないと思う部分が多いが、たまには感心させられる時もある。 ロンがマルフォイにかけようとした呪いの名称は、小説のどこにも見つからなかっ…

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第7章(前半)

二年生になって一週間。休みだと思っていた土曜日に、ウッドに起こされる。クィディッチの練習をするというのだ。ベッドを出て、ほうきを手に練習場へ行こうとすると、コリン・クリービーにつきまとわれる。コリンはハリーのファンで、ハリーのことなら何で…

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第6章(後半)

薬草学の次は変身術の授業だった。折れたロンの杖はテープで修理されていたが、使い物にならないことが授業の中ではっきりする。 ここで出てくる「スペロテープ」って、何のことだろう。原文では Spellotape、大文字で始まっている。「呪文」を意味する spel…

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第6章(前半)

新学期2日目の朝、ハリーは「吼えメール」の存在を知る。赤い封筒で、開封したとたんに、大声で叫ぶ手紙だ。ハリーとハーマイオニーは知らなかったが、ロンとネビルは見た瞬間にそうとわかった。魔法界では知られているのだろう。吼え終わったら燃え上がっ…

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第5章(後半)

車から放り出されたハリーとロンは、スネイプの部屋である地下室に連れて行かれる。 日本語訳は「地下牢」となっているが、適切な訳だとは思わない。dungeon はたしかに地下牢を意味する単語だが、牢と関係のない地下室をさすこともある。この物語では、地下…

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第5章(前半)

1ヶ月間ウィーズリー家で過ごしたハリーは、2年生の新学期を迎えるべく、自動車でキングズ・クロス駅へ向かう。 フォード・アングリアという自動車がどんな形なのか知らないが、「小型」と書かれているから、せいぜい5人乗りぐらいのものなんだろう。内部…