2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第15章前半)

ハーマイオニーは、ハグリッドから来た手紙をハリーとロンに見せる。 「俺たちが負けた。バックビークはホグワーツに連れて帰るのを許された。処刑日はこれから決まる」 と書かれていた。 控訴することはできるが、なんにも変わりはしないから、望みはないと…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第14章後半)

ハグリッドの名せりふも、結局ロンとハリーの気持ちを変えられなかった。 「今度ホグズミードに行ったら……私、マクゴナガル先生にあの地図のことをお話しするわ」というハーマイオニーの警告に、ロンは露骨なあてこすりで反論する。ハーマイオニーはブラック…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第14章前半)

結局、ロン以外は誰もブラックの姿を目にしないまま、教師たちによる捜索がむなしく終わった。 殺人鬼が寮の中の生徒の寝室まで侵入したというのは、そうとう深刻な事態のはずだ。それなのにハリー・ロン・ウィーズリー双子が、忍びの地図のことを教師に届け…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第13章後半)

9章の対ハッフルパフ戦は豪雨と雷の中の試合だったが、今回の対レイブンクロー戰は晴天。 試合の場で、ハリーは初めてチョウと会う。日本語訳ではここでやっと、女性とわかる。「シーカーのチョウ・チャンがただひとりの女性だ」とあるからだ。ハリーはここ…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第13章前半)

「ロンはペットを失ったことで、心底うちのめされていた」 第13章の最初のページにそう書かれている。それまでロンがスキャバーズをかわいがっていたという描写は皆無に近い。ま、そうは言っても、自分が飼っていたネズミが猫に食べられたというのは、確かに…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第12章後半)

ルーピン先生の、ハリーに対する個人授業の日が来た。 この時点では、ハリーも読者も、ルーピンがハリーの父やシリウス・ブラックと親友だったことを知らない。しかしそれを知った上でこの部分を読み返す時、「ルーピンはどんな気持ちでこの個人授業をひきう…