2015-01-01から1年間の記事一覧

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第17章後半)

第9章、ルーピンの代わりにスネイプが「闇の魔術に対する防衛術」の授業をした時、テーマに人狼をとりあげ、人狼についてのレポートを宿題にした。あとでルーピンがその宿題を取り消したので、とりくんだのはハーマイオニーだけだったらしい。その時ハーマ…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第17章前半)

バックビークが殺されたらしい物音を聞いて、ハリーは我を忘れて引き返そうとした。ハリーはこんなふうに前後を考えず感情のままにふるまうことがよくある。ロンとハーマイオニーがハリーを止める。「僕たちが会いに行ったことが知れたら、ハグリッドの立場…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第16章後半)

昼食後、ハーマイオニーはマグル学の試験に、ハリーとロンは占い学の試験にと分かれる。 占い学の試験は、生徒たちが部屋の外で列を作って待ち、ひとりずつ呼ばれて室内に入るというやり方。室内では、トレローニー先生の前で水晶玉を見て、何が見えるかを言…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第16章前半)

この章の最初の、談話室の場面で「ゴブストーンゲーム」がチラッと出てくる。このゲームは第4章のダイアゴン横町の場面でも出てきて、「ビー玉に似た魔法のゲーム」と書かれている。「謎のプリンス」ではスネイプの母がゴブストーンチームのキャプテンだっ…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第15章後半)

イースター休暇には、どっさりと宿題が出た。 「ロンはバックビークの控訴の準備を引き継いで、自分の宿題をやっていない時間には巨大な本にとりくんでいた」「……などを夢中でよみふけり……」と書かれているのがおもしろい。決して勉強好きじゃないはずのロン…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第15章前半)

ハーマイオニーは、ハグリッドから来た手紙をハリーとロンに見せる。 「俺たちが負けた。バックビークはホグワーツに連れて帰るのを許された。処刑日はこれから決まる」 と書かれていた。 控訴することはできるが、なんにも変わりはしないから、望みはないと…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第14章後半)

ハグリッドの名せりふも、結局ロンとハリーの気持ちを変えられなかった。 「今度ホグズミードに行ったら……私、マクゴナガル先生にあの地図のことをお話しするわ」というハーマイオニーの警告に、ロンは露骨なあてこすりで反論する。ハーマイオニーはブラック…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第14章前半)

結局、ロン以外は誰もブラックの姿を目にしないまま、教師たちによる捜索がむなしく終わった。 殺人鬼が寮の中の生徒の寝室まで侵入したというのは、そうとう深刻な事態のはずだ。それなのにハリー・ロン・ウィーズリー双子が、忍びの地図のことを教師に届け…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第13章後半)

9章の対ハッフルパフ戦は豪雨と雷の中の試合だったが、今回の対レイブンクロー戰は晴天。 試合の場で、ハリーは初めてチョウと会う。日本語訳ではここでやっと、女性とわかる。「シーカーのチョウ・チャンがただひとりの女性だ」とあるからだ。ハリーはここ…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第13章前半)

「ロンはペットを失ったことで、心底うちのめされていた」 第13章の最初のページにそう書かれている。それまでロンがスキャバーズをかわいがっていたという描写は皆無に近い。ま、そうは言っても、自分が飼っていたネズミが猫に食べられたというのは、確かに…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(第12章後半)

ルーピン先生の、ハリーに対する個人授業の日が来た。 この時点では、ハリーも読者も、ルーピンがハリーの父やシリウス・ブラックと親友だったことを知らない。しかしそれを知った上でこの部分を読み返す時、「ルーピンはどんな気持ちでこの個人授業をひきう…